シンクライアント端末・ファットクライアント端末とは
ここに来た方は、おそらくシンクライアント端末とファットクライアント端末って聞いたことあるけど、あんまりよくわかってない。という方ではないかと思います。それぞれについてわかりやすく解説します。
■シンクライアント端末とは
シンクライアント端末(通称:シンクラ)とは、いろいろ操作してもそのPC(クライアント端末)上で処理は全く行わず、サーバー側で処理を行います。サーバーで処理した結果をPC上の画面に転送します。
よってシンクライアント端末は、PCのHDDやSSDはほぼほぼ利用しません。
もっと具体的に言うと、PC上でエクセルの処理を行う場合、PCの画面上でエクセルを立ち上げて入力していても、実際にエクセルが立ち上がって処理しているのは、サーバー上で行われており、操作しているPC内では実際はエクセルは立ち上がってもいないし、処理もしていないのです。
それがシンクライアント端末。
■ファットクライアント端末とは
一方で普段みなさんが家などで普通に利用しているような、シンクライアント端末以外のPCのことは、ファットクライアント端末と呼ばれます。
いうまでもなく、ファットクライアント端末はそのPC内で処理を行う仕組みです。
処理能力の違いについて
当然、処理を行う仕組み自体が全く違います。シンクライアント端末は、接続するサーバーの能力を利用し、ファットクライアント端末はそのPC自体のスペックに依存します。
私が勤務する会社のシンクライアント端末で実際に作業してみて違いはというと、現在はサーバー能力も格段に上がっているので、普段の処理スピードと全く遜色ありませんでした。
おそらく誰も気づかないだろうというレベルで、動く画像にわずかにノイズが入っていました。おそらくこれは、100人いて1人から2人くらいだけが気づくくらいのレベルのものです。
ちなみにシンクライアント、ファットクライアントは英語ではそれぞれ、
「ThinClient」「fatClient」と書き、Thinは薄い、fatは太いという意味です。