こんなことはないですか?
本を読んだのに、しばらくするとなにも覚えていない。
研修を行ったのに、受講者の覚えが悪い。
何か原因があるはずです。
中身に原因がないのだとしたら、聴き手や読み手がそこから得られる自分の為の情報に集中できていないからです。
カラーバス効果は情報収集を効率化する!
カラーバス効果とは、特定の色(カラー)に着目して、周りを見れば普段意識していなかったその特定の色が、思いもよらずたくさん目に入ってきやすくなること
英語では、color bath effectと言います。
これは色に限りません。
例えば“お洒落なTシャツのデザインをしたい!“と思って道を歩けば、普段誰がどのようなTシャツを着ているかなど気にもしていなかったにもかかわらず、自然と色々な人のTシャツが目に入るようになる。
そのときには、人々のはいている靴や顔などよりもTシャツだけが目に入りやすくなる。
つまり求めているものを明確にする事で、他の余計な情報に惑わされる事なく、得たい情報に集中することができる現象のことです。
カラーバス効果を自分に生かすための方法例
自分が得たい特定の情報があるのであれば、それを意識して過ごすだけで、自然と情報が入ってくるようになる。
例えば本を読むときなど目次をサラッと見て、自分に役立ちそうな情報はなんなのかを推測し、その情報を得るために読む。
ということをすると要点を集中して読むことができたり、特定の情報について自分に生かすために咀嚼しながら吸収できたりする。
対人においてどのようなときに使えるか
人に情報を得ることを集中させたいのであれば、なにに注目して時間を過ごさせるかを明確にし、刷り込めば吸収力が大幅に増加する。
カラーバス効果は、
時間効率を何倍にもすることができる 魔法
自分が行う授業や研修でも使える
はじめにここは知ってほしいということについて、前置きをしてから講義を進めると効果が激増する。
ポジティブに進めるのであれば、
「これを知りたくないですか? 知ったらすごく得ですよね。」
ネガティブに進めるのであれば、
「これを知らないとやばいです。他の人と同じ時間を過ごしていても、知らずに過ごす時間は無駄です。むしろマイナスです。」
上記は少し下手な例で、露骨すぎます。
言葉としてはもっと自然で、“何か狙っているな。“ と悟られないように表現するのが、上級者のやり方。
投げかけだけではなく、ど頭に受講者が驚くような情報などで掴みをとるのも一つの方法だ。
注目して欲しいポイントや目標について意識させる。
知ることによる受講者のメリットをカラーバス効果により集中させることにより、 本旨に興味をもたせ引き込む。
そうすればただ、なんとなく聞いているだけの授業や研修を、特定の情報を受け取るために、真摯に受けることになる。
ただバットを振るだけでは、バッティングはうまくならない。スイングするときの体の動きをどのようにすれば、無駄な力を使わずにバットを最大効率で振ることができ、最大のインパクトをボールにどのように与えるか。を意識して一回一回スイングすれば、ただ振るだけのスイングの練習より何倍も力になる。
一つの講義をどのように過ごすか、それは導入(掴み)こそ命であると思う。
マルチ商法の説明会とか行ったことないけど、
きっと会員を伸ばす実績を出せるような人たちは、かなり意識してるんじゃないかな?