面倒な相手をどうやって説得すべきか悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
目次
なぜ相手が間違っているのか原因を考えよう
- 状況が見えていない(視野狭窄)
- 状況を正しく理解していない(誤った信念や考え)
こちらの主張が真っ当であるならばどちらかに該当するでしょう
1.状況が見えていない(視野狭窄)
忙しさから自分のことしか見えなくなることは誰にでもあります。
なぜ自分ばかりこんなに忙しいんだろうと勘違いしてしまう人もよく見ることがあります。
そうなると相手の視野が狭くなってしまって、状況が見えていないだけなのです。教えてあげてください。
相手が本来正しい選択ができる人であれば、状況が正しく伝わることで理解し解消します。
2.状況を正しく理解していない(誤った信念や考え)
1.の視野狭窄になってしまっている人に比べて、こちらは厄介です。
簡単に変えられるとは思わずに、長期的な対応も検討する必要があります。
また、誤った考えを持っているのが、平常時からなのか。それとも平常時以外のタイミングで誤った考えや行動をしてしまっているかによって対処方法も変わってきます。
A.誤っているのが平常時の場合
相手のマインドセットが邪魔をしています。
(マインドセットについては別記事でお伝えします。)
人は今に至るまでにたくさんの経験をしています。
その経験によって「この状況ではこうするべき」という今までの人生の経験から現在の状況に対する対応の考え方や感覚を持っていて、それが邪魔しています。
「今までの感覚」と「現状に対して最適な行動」に、乖離が生じています。
話しをすることで、過去の経験からの感覚のズレを補正する必要があります。人によっては容易ではありませんので、同じ考えを持った人と一緒に話したりするほうがよい場合もあります。
理由としては、1対1だとこちら側の主張が少数派であり間違っていると決めつけて会話が進むことがあります。 その場合、相手の考えがより凝り固まってしまい、対応が困難になる可能性があります。複数で話すときは、威圧感を与えないように対応してください。
相手が理解せずに、人数によるパワーで押し切られたというイメージを持たれると、禍根が残ります。話す言葉の量も相手側とこちら側で人数によらず同量を維持するようにしましょう。
B.誤っているのが平常時以外の場合
いつもの行動では対処できない状況であることがわかっていないのかもしれません。
平時と現状との決定的な違い、それによる問題点、発生する困りごとなどを説明し、違う動きをすることがメリットであることを理解してもらいましょう。
ポイントは 普段と違う動きをすることによるメリット、やらないことによるデメリットを伝えることです。(メリットとデメリットという言葉を使っていますが、どちらもやる理由を正当なものであることを伝えるものです)
攻撃的にならずに主張しよう
こうだからこうやって! と伝えるのは効果的ではありません。 行動はさせる。でも必要があれば多少譲歩するという姿勢が必要です。
人はそれぞれ考え方が異なって当然です。それまで生きてきた環境が異なるからです。
急がずになぜそういう考えを持っているのかを傾聴し、一定の理解を示しながら共に同じ方向を見るように少しづつ変えていきましょう。人を変えるにはまず自分から。歩み寄りの精神が重要です。
わだかまりを残さずに相手に伝えるにはアサーションが有効
(アサーションについては別の記事でお伝えします)
おまけ 上司に対抗するためには?
今回は、同僚や部下についてお伝えしましたが、相手が上司となると話は変わります。意見を聞かない上司を変えることはなかなか難しいからです。それは2つの理由があります。
①話をする機会を設けることが難しい
部下が呼び出しをして話をすることはなかなか難しい立場にあります。
②部下を下に見ている
十分な根拠があっても下の意見は聞かないというスタンスを持ってしまっていると、意見された内容が正しいとわかっていてもパワーでねじ伏せて恥をかかないようにされてしまうことがあるからです。
上司を説得するには、更に上の人間か相手と同列に近い人を巻き込んで話をしなければなりません。パワーバランスを整えてから戦う必要があります。
最後に
どういうふうに話を初めていいかわからないときは、いきなり説得を始めるのではなく、「今はこうだけど、こういうふうになったら、みんなにとっていいよね!」 と理想を共有しそのためには… と話をつないでいくのが良いと思います。
また、「あなたが変わるべき」というように話すのではなく、「みんながこうなったら」と相手を追い込むことのないように話す事で、相手がアグレッシブにならないように話を進めることができるので、ぜひやってみましょう。